SF游歩道

語ろう、感電するほどのSFを!

ブログ開設から2年、SFを游いで

1月の末の時点でブログ開設から2年が経過していたが、そんなことはすっかり忘れてふわふわしていた。

この1年はひどく長く感じられた。いろいろなことがあったからだろうか。

さて、なんとなく書いていこうかと思う。

 

この1年間で出来たこと

SFMデビューした

うれしいので何度でも書く。

SFマガジン2020年4月号に陳楸帆の長篇『荒潮』の書評を寄稿し、無事SFMデビューいたしました。肩書きは、”大学生、SFレビュアー”。(50〜60年代が執筆陣のボリュームゾーンであるなか、ひとりだけ異質すぎる96年生まれなのは誤植を疑うレベル)

SFマガジン2020年04月号

SFマガジン2020年04月号

  • 発売日: 2020/02/25
  • メディア: 雑誌
 

単純にSFMに自分の文章が載ったことも嬉しいが、それ以上に嬉しいのは、あの筒井康隆と同じ本に自分の名前が載ったこと。この号では、巡り合わせが良かったのか、伴名練、神林長平飛浩隆と雲の上の作家たちも小説を載せており、さらには菊池誠(東北大理物の先輩)をはじめ縁のある方々と一緒にSFMに載れたのがものすごく嬉しい。

書くこと自体ものすごく楽しかったし、それを読んでもらえたのも新しい体験ですごく楽しかった。本業である学業とのバランスをとりつつ、きっちりと書いていきたい。

SFの書評等のお仕事は大歓迎です。

記事を(13+1)個作成し、公開した

去年よりも一層更新ペースは下がった。それでも、VR、伴名練、中国SFと、他の人が提供出来ないようなものを提供してきたつもり。

後述の通り、SF・推理研の業務から解放もとい放逐されたので、これからは個人の活動にもっと注力出来るようになるはず。

SFイベントに参加し、企画を主催した

昨年10月の京都SFフェスティバルで、「東北大SF研、中国SFを語る」という企画を天津と共に主催し、京フェス合宿企画で一番の参加者を集めることになった。

プロの作家や評論家、編集者を含めたSFの強者50人強を前に話すのは随分と緊張するかと思ったが、やってみればまったく緊張などしなかったような。(教育実習などで人前で話すのには十二分に慣れていたのもあるが)

とりあえず、ものすごく楽しかったのは確かなことで、これが自分の中で大きなモチベーションになっている。また機会があれば第2弾もやってみたい。

Vtuberをはじめた

こういうと大変語弊があるが、東北大SF研バーチャル会員の卜部理玲ちゃんの活動に関わることになった。

理玲ちゃんの発言などはすべて私を含めた東北大SF研のSF的に信頼出来る人間のチェックを通って出てくるものなので、安心して楽しんでいただきたい。(逆に言えば、世間一般の低質なVtuberへの怒りが私の原動力)

twitter.com

 

その他よしなしとは言い切れない複雑なこと

先日、東北大SF・推理研の後輩から、引退勧告を受けました。SF研の後輩に言われるならともかく、推理研の1、2年に背後から刺される形になったのがまったくの予想外だった。

曰く「あなたのいうことには誰も逆らえずサークルがあなたに染まってしまうから、どうかもう身を引いて欲しい、自覚がなくとも威圧感があるので部室にも来ないで欲しい」とのこと。

これを言われた時に、ああ、ここでSF・推理研は潰えることになるんだな、と思った。現状、俺が必死に尻拭いをしていることでなんとか生きながらえているのだということを、俺が日々、やれ、やれと促し続けている仕事は俺の押し付けている仕事ではなく本来は執行代がやってなきゃいけない仕事なのだということを理解していないのだと、俺はこの時ようやく知ることになった。

「あなたのいうことには誰も逆らえない」って、それはそうさ、俺はやらねばならんことを淡々と教えているだけ。こちらはまったくの正論であり、こちらが話をしているのはサークルに必要不可欠の業務についてであり、きみらがそれをサボりたいがために俺を刺し殺しただけ。東北大学とかいうご立派なとこに入った二十歳超えたいい大人だとは到底思えない。

サークルの業務引継ぎしますっつって2年生以上の予定を聞かずにいきなり1週間前に卒論・修論審査期間のど真ん中に日時指定してくるとか、剰余予算の使い道を提案したら翌日には誰にも相談なしに使ってるだとか、まったくもって理解が出来ない。挙句の果てに「面倒ごとは人に押しつければいい」だと、その面倒ごとをほとんどひっかむってやってる人間の前でよくそんなことが言えたものだ。

俺がここでこう言っても、彼らには絶対に届かないということを知っていて書いている。どうせ、2016年の段階で俺が入っていなければとうに死んでいたはずのサークルだ、俺を放逐したところでその死が2、3年前後するだけのこと。

無能な執行代が勝手にサークルを潰すのは構わないが、ここに入って楽しいサークル生活を享受してしかるべき将来の世代に、この素晴らしい場を残せないかもしれないことを申し訳なく思っている。

 

それでも、俺の修業年限である2021年度までは東北大SF研を全力で残そうとして努力している。この年までに東北大に入学する人で、もしSFに興味があるのならば、SFが好きならば、私が日本で最高の場を整えて待っている。

 

追記(2020/03/20)
SF・推理研から離れることにしました。