SF游歩道

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円城塔

円城塔『通信記録保管所』および『花とスキャナー』の文字頻度解析

円城塔による短篇小説集『通信記録保管所』および『花とスキャナー』の本文テキストに含まれる各文字の出現頻度を調べた。 結果は下図の通り。なお、縦軸が各文字の出現数、横軸が各文字の出現数の順位を表している。 図1 円城塔『通信記録保管所』の文字の…

読書録抜粋19

学部入学以降付けている読書録からの抜粋その19。

告知:京都SFフェスティバル2022合宿企画「円城塔を語る部屋ふたたび」

題の通り、2022年10月15、16日に開催される京都SFフェスティバル2022において、合宿企画「円城塔を語る部屋ふたたび」を主催します。

告知:ハヤカワ文庫JA総解説PART3に参加しました

前々回、前回に引き続き、10月25日発売のSFM2021年12月号のハヤカワ文庫JA総解説PART3に参加いたしました。

告知:ハヤカワ文庫JA総解説PART2に参加しました

前回に引き続き、8月25日発売のSFM2021年10月号のハヤカワ文庫JA総解説PART2に参加いたしました。 SFマガジン 2021年 10月号 早川書房 Amazon

円城塔「for Smullyan」について

円城塔「for Smullyan」について、作中で扱う命題について再検討したのち、議論の不足を指摘する。

円城塔「十二面体関係」について

円城塔「十二面体関係」について、物語の幾何学的構造と代数的構造について数学的に検討したのち、物理的考察を加えて作品宇宙における時間の生成機構を見る。

円城塔試論Ⅱ「『文字渦』完結以後の作品の位置付け」

『文字渦』(2018/07/31刊行)完結以後の円城塔作品について、その位置付けについて検討を行う。随時追記予定。

円城塔「内在天文学」について

円城塔「内在天文学」について、具体的な計算を交えつつ、生物物理学・数理物理学・素粒子物理学にも触れながら詳細に見る。

円城塔「ムーンシャイン」について

伴名練編『日本SFの臨界点〔恋愛篇〕』で円城塔「ムーンシャイン」を久しぶりに読んで、最初に読んだときには気づけなかったことに気づけたので、ここに書いていこうと思う。

2018年下半期の読書整理記

また半年が過ぎ去り、2018年が終わる。平成最後の年に向けて、下半期に読んだ本を整理したいと思う。 下半期のベスト10 1.「文字渦」(円城塔、新潮社) 間違いなくこの作品が下半期のベスト。年間を通してもベスト、というかこれまで読んできた中で…

円城塔試論Ⅰ「円城塔の自己言及性とSF性」

私は円城塔のファンであり、ここしばらく円城塔とSFと物理と文学のことしか考えていない程度にはファンである。そうして部室などで円城塔の面白さを他人に語りまくることを通じて、円城塔の作品を読むことにおける重要な要素をようやく整理することが出来た…

文字についての謎を文字で明かす、円城塔の最高傑作――「文字渦」(円城塔、新潮社)

書籍情報 作者:円城塔 出版社:新潮社 形態:単行本 文字渦 作者: 円城塔 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/07/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 収録作品 「文字渦」 「緑字」 「闘字」 「梅枝」 「新字」 「微字」 「種字」 「誤字」…

2018年上半期の読書整理記

今週のお題「2018年上半期」 今年も早半年が過ぎてしまった。そこでこの上半期で読んだ本を整理し、下半期へと繋げていこうと思う。 上半期のベスト10 1.『万物理論』(グレッグ・イーガン/山岸真、創元SF文庫) 上半期でダントツ。これぞSFといった感…

難解で知られる芥川賞受賞作家の、割と分かりやすい作品集━━「バナナ剝きには最適の日々」(円城塔、ハヤカワ文庫JA)

書籍情報 作者:円城塔 出版社:早川書房(ハヤカワ文庫JA) 形態:短篇小説集 バナナ剝きには最適の日々 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 円城塔 出版社: 早川書房 発売日: 2014/03/07 メディア: 文庫本 この商品を含むブログ (18件) を見る 収録作品 『パラダイス…