書籍情報
作者:アーネスト・クライン
訳者:池田真紀子
出版社:SBクリエイティブ(SB文庫)
形態:長編小説
感想
ギークの、ギークによる、ギークのためのお話。80's愛にあふれた小説で、ちゃんとエンタメしつつ、作中のヴァーチャルゲーム空間であるOASISを含んだサイバーパンクな光景や、主人公ウェイドの暮らすトレーラー・パークの九龍城めいた光景がでてきて非常に面白かった。
続きを読む作者:アーネスト・クライン
訳者:池田真紀子
出版社:SBクリエイティブ(SB文庫)
形態:長編小説
ギークの、ギークによる、ギークのためのお話。80's愛にあふれた小説で、ちゃんとエンタメしつつ、作中のヴァーチャルゲーム空間であるOASISを含んだサイバーパンクな光景や、主人公ウェイドの暮らすトレーラー・パークの九龍城めいた光景がでてきて非常に面白かった。
続きを読む作者:フィリップ・K・ディック
訳者:浅倉久志
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF)
形態:長編小説
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
SF研の部会で取り扱うことになり、今回改めて読んでみた。確か中学か高校の頃に一度読んだはずである。初めのうちは楽しく読んでいたものの、途中から話の流れを理解出来なくなって、非常に苦労しながら読んでいた記憶がある。色々とSFについて知恵をつけてから改めて読み直してみると、面白いと感じることが出来た。第三次世界大戦の後の荒廃した世界、人間とアンドロイドが限りなく近づいた世界、そして自己存在の希薄化。ディック感覚がプロットに発生しているのではなく、物語のテーマの根幹となっているために、プロットの崩壊がなくディック作品の中では比較的読みやすい部類には入ると思う。ただ、唐突に現実世界に幻覚のヴィジョンが現れたり、虚構存在であるはずのマーサーが実体を伴って現れたりと、意味不明な部分もある。
続きを読む作者:フィリップ・K・ディック
編者:大森望
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF)
形態:短編小説集
『トータル・リコール』(旧題『追憶売ります』)
『出口はどこかへの入り口』
『地球防衛軍』
『訪問者』
『世界をわが手に』
『ミスター・スペースシップ』
『非O』
『フード・メーカー』
『吊るされたよそ者』
『マイノリティ・リポート』(旧題『少数報告』)
表題作である『トータル・リコール』と『マイノリティ・リポート』は有名な作品だけあって、収録作では随一の出来。
続きを読む下村思游(しもむら しゆう)
司書、SFレビュアー、SF研究者。
東北大学理学部物理学科卒。
SFファン歴はたぶん10年以上。最初に読んだSFは星新一のショート・ショート集『ボッコちゃん』。
専門は素粒子物理学(高エネルギー物理学)、加速器科学、教育学、日本SF御三家(特に最初期筒井康隆、最初期星新一)、円城塔。
使用言語は得意な順に日本語、英語(通訳は不可)、中文(読むことのみ)、独語。
星新一、筒井康隆、小松左京、伊藤計劃、円城塔、伴名練、草野原々、小川哲
レイ・ブラッドベリ、フレドリック・ブラウン、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、ウィリアム・ギブスン、テッド・チャン、グレッグ・イーガン、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、劉慈欣、ケン・リュウ
メールアドレス shiyuu.shimomura_at_gmail.com
御用命はメールにて承ります。