SF游歩道

語ろう、感電するほどのSFを!

最近の取組(2020.08)

また色々と活動をはじめたので。

まあ、研究と勉強が一層忙しくなってきたので学部時代のようにはいかないが、週末ごとに活動して世に送り出すようなバランスの取れた健全な活動を心がけたい。

 

研究

研究(本業)

いまのところ、ILC250GeVで探索可能とされる、右巻きニュートリノの解析手法の探索を修論にしないかという話があって、目下必死に論文を読んで勉強中。理論と解析の勉強に加えて機械学習など工学寄りの勉強も進めなければならず、かなり苦しい。余暇の時間が減ってるのは完全にこれのせい。

星新一研究

資料は既に揃っており、「殉教」「処刑」「生活維持省」「セキストラ」については大体の比較を終え、詳細な検討に移るところ。いずれ最初期星新一作品の検討として論文にまとめられたらと思う。

 

書評等

円城塔

『All-Reference ENGINE』を土台に、「ムーンシャイン」は納得のいく解説が書けた。今後は、まず「内在天文学」を熱力学・生物物理学・数理物理学を用いて解説し、いよいよ『Boy's Surface』『Self-Reference ENGINE』へと駒を進めたい。

shiyuu-sf.hatenablog.com

 

翻訳

翻訳中のもの

前にも書いた通り、韓松「暗室」を翻訳中なのだが、これが非常にやりづらい文章で座礁中。

それ以外

何夕「傷心者」、拉拉「永不消失的電波」の翻訳を目論みつつ、劉慈欣も翻訳出来たらなと思ってたらSFMに先を越された。まずは韓松の翻訳を完遂せねばと思いつつ、暇を見つけては少しずつ勉強と原書読みを続ける日々。 

 

その他

商業誌に2回目の登場

立原透耶編『時のきざはし』(新紀元社、2020.7)の476頁に、巻末解説の脚注で潘海天「偃師伝説」の訳者として言及が。こんな一介の地方大学生の活動にもしっかりと言及していただき、感無量。なによりの応援になりました。

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『時のきざはし』476頁 脚注8が言及部

創作

以前、仙台短編文学賞に応募するとして伊達政宗を題材に書くなどと言っていたが、これが盛大に難航。さすが伊達62万石のお膝元の東北大図書館、書庫にあった資料を根こそぎ借りてきて読んでいるのだが、政宗の生涯を追うのが単純に面白く、しかもSF的に嘘をつく隙もあまりなく、いろいろと頭を抱えている。

「千体」という題名を思いついたまでは良かったが、そこから数理的に発展させるのがなかなか難しい。南部氏が作った南部高速道路とか、千体仏巡礼の巡回セールスマン問題だとか千体問題だとかいろいろとネタは考えたが、本題がまったく思いつかない。

まあダメもとで送りつける気持ちで、趣味の一環として取り組もうと思う。そんな時間はないのだが。

VRChat

例の10万円のうち半分を突っ込んで Oculus Quest を購入し、さっそく VRChat をはじめた。

元々多少はVRChatの経験があり、今回ついに自分でデバイスを購入してはじめてみた次第。予想よりSF好きの割合が少なくて驚いたものの、決してゼロではないので楽しく遊んでいきたい。ゆくゆくは英語で外人さんとSFの話が出来ればと思う。

IDは Shiyuu_ なので、もしSFファンでVRChatもやっているという方がいれば気軽に friend & join してください。ただ、バッテリーの関係上ログイン出来るのは最大2時間程度と短いのでご理解ください。

就活

こいつも余暇の時間を減らしている大きな原因のひとつ。大ギルティ。研究がビッグデータ系なので、ITソリューションとかシンクタンクとか、これを活かせる方向の職種を考えている。インターンは学業が忙しすぎて行けなかった。死。

 

まだ表に出てないなんやかや

具体的には書かないが、複数箇所で色々と暗躍中。それぞれがかなり面白い取り組みになると思う。一部は2021年前半あたりに世に出る予定。なんだかんだ、好きなことに取り組める環境があるというのはいいことだ。